東大のサスティナブルコーヒー

  先日、東京大学の研究室がプロデュースするサスティナブルコーヒーのドリップバッグをいただきました。サスティナブルコーヒーとは、コーヒーの生産地の人々がコーヒーの価格変動で生活が脅かされないよう、また、無理なコーヒー栽培が環境破壊につながらないよう、農民から消費者に至るまでのすべての段階で健全な状況が維持されることを考えて生産流通されるサスティナブル(持続可能)なコーヒーのことです。オーガニックやフェアトレードもサスティナブルコーヒーの一種です。とても素晴らしいと思います。
   私も1年ほど前、お店をオープンするにあたって、コーヒー生産地のお役に立てるようなコーヒーが扱えないかKAORUさんに相談していました。フェアトレードやオーガニックはお客様の関心も高いのでニーズがあるとも思っていました。しかし、そこでネックになったのが味と価格でした。私達が取り寄せたフェアトレードの生豆はお値段が高いうえに状態が悪く香味も今ひとつでした。オーガニックも認証を取るのにお金がかかるので、オーガニックの認証を取れない有機相当のコーヒーはたくさんあると知りました。
   結局、サスティナブルコーヒーの理念は素晴らしいと思いながらも、私達のお店のコンセプトは、『不良豆を取り除き、丁寧に焙煎した新しく美味しいコーヒー』。フェアトレードやオーガニックだからではなく、美味しいコーヒーがオーガニックやフェアトレードであればぜひ取り扱いたいと思います。