コーヒーの焙煎を始めたきっかけは岡山への引っ越しでした。コーヒーを焙煎することは、一人として知人のいない新しい土地での私の暇な毎日を一気に楽しいものへと変えてくれました。そして、焙煎の面白さ、コーヒーの奥深さを知り、どんどん焙煎したくなりました。不思議に美味しいコーヒーができ、親しい人たちに飲んでほしくなりました。
焙煎をはじめるまでは、大学時代から飲み続けている東京のお気に入りのお店の豆を取り寄せ、コーヒーを淹れ、飲んでもらうことが私の喜びでした。私が淹れたコーヒーで「ホッとした」とか「元気が出た」などと言ってくれる人がいることを幸せに感じていました。今は、私が焙煎したコーヒーを大切な人たちが飲んでくれる新しい幸せを感じています。私のコーヒーでホッと一息・・・幸せな気持ちになってもらいたい・・・今日もそんな気持ちで焙煎します。