SCAJに行って確信したこと

アジア最大のスペシャルティコーヒーイベントSCAJに行ってきました。大手コーヒーメーカー、生豆商社、世界の産地などが個性豊かなブースを出展し、大勢の来場客で賑わっていました。
様々なコーヒーを試飲できるのもこのイベントの楽しみです。今の主流はフルーティな酸味を楽しむ浅煎りのコーヒー。さらに、最近は、生豆の発酵過程を工夫してよりフルーティな香味を引き出したもの。コーヒーにシロップやスパイスを加えてカクテルのように飲むものも増えています。
あるブースでは、世界各国のロースター(焙煎店)とお客様を繋げるECモール(ネット上のショッピングモール)が紹介されていました。試しにサイトを開いてみたところ、世界5カ国の40近いロースターが参加し、購入できるコーヒーの種類は150種以上とのことでした。取り扱われるコーヒーの焙煎度合いは、ライトローストやシナモンローストと呼ばれる超浅煎りが半分以上。当店ではやらないほどの浅煎りです。逆に、フレンチローストと呼ばれる深煎りを検索したところ、取り扱いは1店1種だけでした。
皆さん、本当にそんなに酸味の強い浅煎りが好きですか?
深煎りにするとコーヒーの個性がなくなり、どれも同じと言った有名コーヒー店の店主さんがいらっしゃいました。しかし、そんなことはありません。丁寧に焙煎し深煎りにすることで、より香味の個性を引き出せる豆があります。
インドネシアのマンデリンがまさにそれです!
当店には、美味しい深煎りのマンデリンがあります。マンデリンには他の品種にはない特有の風味があり、マンデリンを探して訪れるお客様は全員がリピートされます。やっと見つけたと言わんばかりに。
SCAJに行って確信したこと。
それは、KAORUの焙煎するマンデリンはすごいかもしれないということです。
なぜなら、取り扱う焙煎店が少なく、深煎りを焙煎できる経験豊かな焙煎士がいないからです。
深煎りでも焦げ味はなく、甘く香ばしく味わい深いコーヒー。
浅煎りからコーヒーを知った若い方にほど、豆本来の香味を引き出した深煎りの魅力を、ぜひ感じてもらいたいです。
(IKUKO)