コーヒー豆の主張

コーヒーの焙煎は温めた焙煎機に生豆を投入してからおよそ15分。KAORUは、1分ごとに豆の温度上昇を確認しながら手動で微妙な調整を行っています。浅煎りと深煎りの差は焙煎時間わずが1〜2分。気の抜けない作業です。

浅煎りにするか、深煎りにするか、どうやって決めるのですか?というご質問を頂戴することがあります。豆の産地や品種によって浅煎りに向くものや、深煎りにした方が個性を発揮できるものはあるのですが、基本的にKAORUは豆と話し合って決めています。豆と話し合う⁈

先月完売した"パナマ・エスメラルダ農園・ゲイシャ"
品質、香味ともに素晴らしく、世界No.1と言われる豆を入荷し焙煎したのですが、豆の主張もこれまででNo.1だったそうです。
焙煎中に、豆の方から、今だよ!今だって!と焙煎止めのタイミングを主張してくると言うのです。
焙煎を終えたKAORUの楽しそうなこと♫

最近の自家焙煎店は、ほとんどが生豆を投入すれば勝手に焙煎できる全自動のものや完全コンピュータ制御の焙煎機を使っています。
そのうち、「AIがお客様にぴったりのコーヒーを焙煎致します。」なんてお店も増えてくるのかもしれませんね。
でも、きっと「このコーヒーはねぇ〜焙煎しているとこんな風に香りが主張してくるんですよ〜(^^)」とコーヒーの自己アピールを代言する店主の店も無くなりません。
なぜって、店主に主張を聞いてもらった幸せそうなコーヒーをご購入くださった方が、そのコーヒーの良さを感じて、また買いに来てくださるからです。いや、ほんとに(^^)

(IKUKO)